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★レター教室(著・三島由紀夫)

★レター教室(著・三島由紀夫)

手紙の記事を書くにあたって、資料書籍の一つに選んで読んでみたのだけれど……抱腹絶倒。むちゃくちゃおもしろい。
5人の登場人物の手紙だけで構成されていて、ちゃんと物語になっていて、作家自身の人生観もにじみ出ている、というこの巧みさ!

まだ若い2人の手紙のほうに興味がわくけれど、あと10年もして読めば、「45歳でもっとも始末に負えない人物」である「氷ママ子」に惹かれちゃうのかしら。ちょっと怖い。

本の最後に「作者から読者への手紙」というタイトルのあとがきがある。
その中の一文。

手紙を書くときには、相手はまったくこちらに関心がない、という前提で書き始めなければいけません。これがいちばん大切なところです。
世の中を知る、ということは、他人は決して他人に関心を持ち得ない、もし持ち得るとすれば自分の利害にからんだ時だけだ、というニガいニガい哲学を、腹の底からよく知ることです。


世の中の人間は、みんな自分勝手の方向に向かって邁進しており、他人に関心を持つのはよほど例外的だ、とわかったときに、はじめてあなたの書く手紙にはいきいきとした力がそなわり、人の心をゆすぶる手紙が書けるようになるのです。

うむむ。
かなり極端な人生観ではあるけれど、実際問題、手紙を書く時にこの点を理解せずに思い入れだけで突っ走り、失敗したこともあったなあ……なんて。
ふと思い出したりもしたのでした。

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プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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