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学力考査、論文、そして面接

夜寝る前、突然、息子が不安げに聞いてきた。
「ねえ、母ちゃん。高校に入るのって、みんな、吾郎みたいに運動と勉強とどっちもテストがあるの?」

背景をご存じない方にちょいと説明。
「吾郎」は、NHKテレビでも放映中の少年野球漫画「メジャー」の主人公。彼は野球の名門海堂高校に入学するにあたって、いったんは野球推薦を断ったが、最後は体育科枠に挑み、とんでもない実技試験を通過した後、学力考査まで課せられるわけで。
うちの息子はそのシーンをテレビや漫画で見て、「高校に入るとあんなに大変な運動テストと、勉強テストをやんなきゃだめなのかなあ」と不安になったらしい。

とりあえず、適当に答える。
「そうだなあ。吾郎みたいにとんでもなく野球が上手な子とかは、実技中心テストになるけれど、普通の圧倒的多数の子たちは勉強のテストだけだと思うよ。母ちゃんも父ちゃんもそうだったし」

さらに、ついつい、息子の反応見たさにこんなことまで付け加えてしまったのだった。
「でもね、最近は勉強の力だけでその人を計るのはおかしい、って考え方もあってね。増えているのは論文と面接。まあ、論文というのは作文だ。面接というのは、知らないおじさんやおばさんをずらりと前にして、なぜ自分がこの学校に入りたいか、将来どんなことをしたいかをきちんと語る、というやつ」

息子の反応は……母ちゃんの予想通りだった。

「そっか……。じゃあ、僕は勉強だけがいい!!」
だろうなあ。
自分の思いを語る「作文」も、人前で語る「面接」も、うちの息子が最も苦手とするところだもんなあ。

そんな話を夫にしたら、夫がふいに真顔になり、
「でもさ。それじゃあ、就職はできないなあ」
………確かに。
まあそのころには成長しているんでしょうが。
「子どもをニートにしない方法」みたいな情報がもてはやされる風潮を笑っていたけど、ははは、人ごとじゃあないわねー。
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プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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