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茨木のり子さんと宗左近さんの記事

昨日のエントリーで触れた「詩人が死んでいく」の記事。
リンクを貼っておきます。
ここ

しかし、ウェブ記事は、引用詩が読みにくい~。
実は今回、新聞に書く際、行数を減らすために引用詩を「/」マークを使って改行を示したのだけれど、なんと、ウェブに転載する際に、このマークをそのままを生かしたまま、新聞記事通りに14字詰めごとに改行しているのだ。
ちょっと哀しい。

それにしても。
よくこんな記事が新聞に載ったな、というのが正直な感想。

茨木さんが亡くなってすでに5カ月、宗左近さんが亡くなってから1カ月以上にもなります。すでに詩人たちの手による珠玉のお悔やみ原稿が各紙に出尽くした後で、今更何を書く?という状態。
おまけに2人の詩人は、詩風も違うので、普通なら2人をまとめて記事を書くなんてありえないとも思う。
詩壇担当の先輩記者も心配して、あれこれ、資料を貸してくださったりしたほど。
どう書いても、寄って立つところは自分の思い入れだけ。
従来の新聞記事としてはすでにNGだったと思う。

でもね。
今回はなぜか「書いていいぞ」と部内の上司やデスクたちが声をそろえたのだった。
編集会議に提案する時、「茨木さんが死んで、宗さんも死んで、ものすごい喪失感があるんです。なぜなのか、きちんと言葉にしておかねばならない気がするんです。何か書けるかわからないけど、何か書かずにいいられないんです」と正直に言った私に、みながGOサインを出してくれた。
私自身がその結果を不思議に思ったほど。

書いている途中で、私の側に迷いが生じて、「こんな自分の思い入れだけの記事を書いてもいいのかなあ……」とあちこち相談した。

上司の一人は言った。
「毎回これじゃあ困るけどな。時にはいいんとちゃうか。時には自分を出さないと苦しくなってくるやろ」
(大阪弁で)。
先輩記者の一人は言った。
「どうせ思い入れ書くなら、確信犯的に思い切りやっちゃったほうがいいよ。そのほうが読者に届く」

茨木さんにも、宗さんにも、個々に対してはもっともっと書きたいことがあったけど、読者に知ってほしい物語もあったんだけど、あれこれ取捨選択しているうちに、こんな記事に落ち着きました。

詩壇担当の先輩記者がぼそっと「根府川の海、よかったでしょ。あの海は、一人ひとりがこっそりと心の中に持っているべき海なんだろうね」と言ったことを、最後に書き記しておきます。
機会があったら、無人駅の「根府川」に降りてみてください。
海がまぶしいです。
カンナの花がまぶしいです。

プロフィール

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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