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★讃歌(著・篠田節子)

★讃歌(著・篠田節子)

強烈に長いレビューを書いて、アップしようとしたら、全部消えた。
ヤプログ、大変不調で、あちこちでこの手のトラブルが発生しているらしい。
さすがに書き直す気力なし。

ただ、この本、ものすごいお勧め。久しぶりに、すべての用事を放り出して最後まで読み切りたい衝動に追いかけられた本でしたから。

私にとっては3重の意味でおもしろかった。
一つは謎解き、ストーリーのおもしろさ。
もう一つは、主人公がテレビ制作に携わる人間、ということで、メディアが美談を作り上げていく時の大きな流れの中で、個々人がそれぞれに誠実であっても、物事がどんどんねじ曲がっていく、というダイナミズムを見事に描いていて、身につまされた点。
最後の一つが、テーマが音楽であるということ。特に、シューベルトで大衆をベロベロに泣かせる、というヴィオラの正体が喝破され、「音楽とは何か、感動とは何か」という問題が見事に描かれている点は、本当に色々と考えさせられました。

特に、ある音楽にひとたびは熱狂し、泣き、感動した大衆が、「実はそれほどではないのかも」と知った途端、これまでの熱狂ぶりを恥じ、逆にバッシングに走る、という光景は背筋が寒くなりましたし、その熱狂とバッシングの両方で、先頭切って旗を振るのが常にメディアである、という光景に、大変なリアリティーをみてしまったもので。

読書が好きで、音楽が好きな人にはお勧め。

で、私は、といえば、この本を読んだ後、ピアノに向かい、「ヴィブラートだらだらのセンチメンタル演奏ではなく、もっと屹立した音作りで、シューベルトの孤高と自負と悲しみを表現できないかしら」などと、それを支えるテクニックもないくせに、高望みしてしまうのです。

 
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プロフィール

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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