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★新聞がなくなる日(著・歌川令三)

★新聞がなくなる日(著・歌川令三)

毎日新聞の元編集局長が書いた本。
我が家は夫婦とも新聞記者なので、新聞がなくなったら途端に食いっぱぐれると思われ、できれば新聞はなくなってほしくないけど、現実問題ではたぶん、新聞は「なくなる」というか、ごく近い将来、少なくとも 「『紙』の新聞はあってもなくてもどっちでも関係ない」 が多数派になると思う。
そんな漠然とした予感に、きっちりとしたデータで肉付けをしてくれた、という意味で、この本に感謝してます。

この本は、構成もとても秀逸で、例えば第一章に25もの問いを掲げ、それを次章以下で事実に基づきつつ回答を導き出していく、という手法を取ってます。この「問い」が一般読者には、ちょっとしたクイズみたいで、目を引きます。
曰く「日本で1年間に飛び交う情報を文字に換算すると、デジタル情報はアナログの何倍か」「韓国のある有名大学のマスコミ学科で2003年、60人が卒業した。このうち新聞社への就職希望者は何人だったか」「米国の新聞社の『電子新聞』はなぜ無料なのか」「日本国内の新聞販売店の数は? ちなみに交番・駐在所は1万6000箇所」「18-35歳の1日のメディア接触時間はテレビ188分、インターネット91分、ラジオ41分だ。新聞は?」

さてさて。答は本をお読みください。
なんてのは、さておき。

私自身、とある大学の新聞学科で講演した時、「新聞を毎日読んでる人は?」と尋ねたら、ほとんど皆無だった(みな、ネットで記事を拾い読みしているため)、という笑えない体験をすでにしているので、紙媒体の行く末の貧しさはひしひしと感じているつもり。でも海外事情についてはちっとも知らなかった。
例えば、本書にある韓国の市民型小電子新聞「オーマイ・ニュース」(名前が秀逸ですねえ)のレポートは、とても読み応えがあった。米国の新聞社の収入における広告と販売の比率なんてのもちっとも知らなかった。日本の「宅配制度」が世界に類を見ない、というようなことは漠然と聞いたことがあったけど、あまり問題を整理したことがなかったので、あらためて勉強するのには、大変スリリングな本でした。

経営とかのこと、ちっとも知らない私ですが、勉強不足のまま、のほほんと記事を書いているだけじゃ、ちょいと恥ずかしいものねえ。反省。

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プロフィール

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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