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★女王様と私(著・歌野晶午)

★女王様と私(著・歌野晶午)

「葉桜」「そして名探偵」と続けて読んで、とんでもないトリックに呆然とし、読後の「そりゃないよ」的脱力感におおいに楽しませてもらったもんだから、今回も読んで見ました。
ところが、今回は「歌野トリックを見破ってやる!」と読み始めた時から構えちゃって……。
あらゆる可能性を頭に叩き込み、「だまされてたまるかぃ!」とばかりに慎重に読んだせいで、冒頭から始まる「妹は実は人形」くらいはあっさり見抜いてしまった。
不自然な章立てにも途中で気付き、普通だったら「ありえねー」と思われる構成も早い時点で見通せてしまいました。

さらに歌野さんお得意の「最後の最後のどんでん返し」もまあ、予想の範囲内。
今回は「そりゃないよ」の脱力を得ることはありませんでした。
いわば「歌野慣れ」現象、でしょうか。

が!

「このミス」でも1位になった名作「葉桜」が、ある一つのとんでもない読者の思いこみを最後の最後で突いてくる鮮やかさは持っていたとしても、それ以外のコンテンツではほとんど読むべきものを持たなかったのに比べて、今回の「女王様と私」は、トリック以外のコンテンツがおもしろいです。

風俗ものとして読めます。
すごくぶっとんだ話に見えますが、実はそれぞれの登場人物というのが現実を誇張し、さらに誇張したような存在にも読めて、結構ぞくっと来ます。

気になったのは、「ぁりぇない……」とか「いーょぉ」とか小さい文字を散りばめてカワイサを演出した会話文。感じでてて、とてもいいけど、読んでて疲れた~。
この手の表記、10代の女の子からのメールや掲示板での書き込みでいっぱい見るけど、40歳を間近にひかえたオバサンの私には結構ツライ。全身がかゆくなる。
ああああああああ、ちゃんとまともな日本語書いてくれーーーーっ!と叫びそうになる。

まあ、自分自身が10代のころ、当時一世を風靡した「丸文字」を多用していたわけで、「マンガみたいな字を書くな!」と上の世代に罵倒されてきたわけで、歴史は繰り返しているだけなのかもね。

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プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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