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そして名探偵は生まれた(著・歌野晶午)

★そして名探偵は生まれた(著・歌野晶午)

かつて「葉桜の季節に君を想うということ」を読んだ時、その破天荒なトリックに、「おいおい、こんなのありかよ。ひっでー。でもおもしろい。ぷぷぷ」と腹を抱えて笑ってしまったのだった。
はっきりいって、トリック以外に何一つ読みがいのない本。ただ単にこのトリックだけを書きたかったんだな、と分かるほどに。でも新鮮だった。
だから、別の本も読んでみたのが、これ。

3つの短編からなる。
表題作「そして名探偵は生まれた」は、短編の中によくもこれだけどんでん返しをはめ込んだな、という点で評価できるかも。スピード感もあり。
次の「生存者、一名」は、なぞときものとしては凝りすぎ、というか説得力もないな。
最後の「館という名の楽園で」は、なぞの館の見取り図をずーっと見ているうちに、読んでる途中でトリックを思いついちゃって、「ざまあみろ、私にだって解けるのさ」と優越感に浸りながら読んだ。

結論からいうと、この本もまた、トリックあるいはなぞ解きに特化した本なので、人間を描くとか説得力とかそういうものを求めてはいけません。
それだけの本、と言い捨ててしまうか、休日のちょっとした読書を豊かにしてくれる推理小説、と割り切るかで、随分と評価が変わってくるんじゃないかな。

ちなみに私は、彼の「女王様と私」も読むつもり。
「おいおい、そりゃないよ。ずるすぎるよ」というあの読後の脱力感を、またしても味わってみたいしね。

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プロフィール

おぐにあやこ

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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