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ローソンが「子育てコンビニ」?

毎日新聞の一面にこんな記事が……。
「子育てコンビニ ローソンが都内で託児所併設計画」

書き出しに、ごめんよ、カチンときてしまった。
「ローソンは4日、働く女性のために託児所を併設した24時間営業の『子育てコンビニ』を早ければ今春にも都内に開業することを明らかにした。」
この手の記事はいつもそうだ。
「働く女性のために」って何よ。
どうして「働く親のために」と書けないかなあ。
託児所は女だけのためのものかい? 働くために子どもを預けるのは母親だけの行為かい?
それとも、こんなことに目くじら立てる私は、すでにオバサン、あるいは小姑記者状態?

この記事に限らず、ほかにもカチンと来るお決まりのフレーズというのはあって、
例えば、「夫と専業主婦と子ども2人の『標準家庭』」とかね。
ガス会社や電力会社が「標準家庭」という言葉を使って報道発表するから、ついつい記者もそのまま書いてしまうんだろうが、今どき、夫と主婦と子ども2人の4人家族は「標準」だろうか。そもそも「標準」って何さ。

それはともかく、「子育てコンビニ」の話。
よくわかんない。これはどういう親を対象とした託児所なんだろう。
「従来のコンビニの1・5倍程度の広さの60~70平方メートルの候補地」という表現を見る限り、コンビニと託児所を合わせたのがこの広さってわけだろうし、となると、託児スペースは圧倒的に狭いよね。
「保育士や看護士はパート採用の方向で調整中」だそうで。つまり正職員なしで24時間保育をやるってわけ?。
おまけにローソンの社長曰く「託児所は無料にしたい」

ここまで読んで正直な感想。
「無料でなくていいから、しっかりしたものを作ってくださいませ」
いくらコンビニの特性を生かして「24時間託児可能」、とか言われても、ちょっと怖い。

それから、はたと気付いた。
あ、これは一般向け託児所ではなく、ローソンで働く親向け、ってことかしら?
さらに読み進めると、「母親が子どもを預け、その店で働ける環境も考えている」という一文が挿入されてあった。となると、やっぱり本来は一般向け託児所をイメージしてるんだな、と分かる。

やっぱりよくわかんない。
もちろん、ローソンの社長さんの「女性が社会で働ける環境作りが必要。長い目でみれば、そういう企業が社会で受け入れられていく」という認識には共感しますが。

少子化対策の中で常に語られる課題の一つに、保育園や学童保育など「子どもの預け先の充実」という問題があります。
数を増やす、という方向には賛成。絶対数はまだまだ足りていないから。
でもね。
もしも夜間保育をする保育園が増えたとして、親たちは「働きやすーい! よし、もう一人産むぞ!」となるのかなあ。
私は、違うと思う。

子どもが生まれるまで、私は本気で考えていた。
「毎晩ベビーシッターを頼んで夜10時までは最低でも働きたい」と。そして、それができるとも思っていた。ベビーシッターさえ確保できればね。
でも違った。

保育園の先生方は息子の様子をよく見てくださっていて、「延長保育はやめたほうがいい。不安感が募るようなので、できるだけ早く迎えに来られる日は迎えにくてください」と助言してくれた。
私は職場に正直にそれを伝え、退社時間を早めてもらった。
お母さん仲間にも相談した。あるママ友達なんて、自分が午後に休みを取れる時は、定期的に、自分の娘と一緒にうちの息子も夕方4時に連れ帰って遊ばせてくれたりした。
そんないろいろな人たちのお陰で、息子は少しずつ豊かに、たくましくなっていったんだと思う。

子どもを預けるということは、数字の足し算みたいに、夜7時までは保育園、それから3時間はベビーシッターさん、7+3=10。OK、10時まで働ける! というわけにはいかない。

どんなに保育園や学童保育が保育時間を延ばしてくれようと、私はやはり、そんな子育てを求められない。もちろん、それを上手に活用し、仕事により多くの時間を注ぎ、キャリアアップしていく人もいっぱいいるだろうし、そういう人たちのために選択肢はたくさんあったほうが絶対いい。
でも私や息子は、そういうのは無理だったと正直に思うんだ。

なーんてことをいろいろ考えてしまった。
ローソンの「子育てコンビニ」。
言ったからには実現させてよね。
私、見に行くから。
そしてたぶん、書くから。

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プロフィール

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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