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今日もジタバタジタバタジタバタジタバタ

宋の時代の中国の学者、欧陽修が言った言葉に「三上」というのがあります。
物を考えたり文章を練ったりするのに良い場所は、「馬上(ばじょう)・枕上(ちんじょう、枕の上)・厠上(しじょう、トイレ)」というわけ。これ、ほんとうに実感することが多い。
(馬上、は今の時代でいえば、通勤列車の中、かな)。

で、さきほどトイレの中でぼんやりしていたら、どういう脈略なんだか、大尊敬している会社の先輩記者のことを思い出しました。その人、優秀なエリート事件記者なのだけど、ある時、長期にわたって大自然に囲まれた海外に出張したことがあります。帰国した彼に「人生観、変わりました?」と尋ねたら、彼は一言、こう言ったのでした。

「うん。変わったねえ。人生観。人生は変わらないんだけどさ」

うーむ、と考え込んじゃいました。
人生観は変わったが、人生は変わらない。なるほど。責任感の固まりみたいな人だから、ほんと、そんな風に実感したんだろうな。
その時、ふと、旅をするなら若いうちにしておけ、というのはある意味、真理なんだろう、と思ったのでした。
私は、若者のほうが感性が豊かだ、なんて信じちゃいない。感性の鋭いヤツもいればそうでないやつもいる。それは若者も中年も年寄りも同じ。外国で同じものを見ても、同じ人に会っても、それに響くかどうか、そこから何を得るかは、その人次第。年齢は関係がないと思う。

ただし。
大きく影響を受け、人生観がガラリと変わった時、人生までガラリと変わるかどうか、という点においては、やっぱり若者に分がある気がするのよね。
(10代後半から20代前半に、たくさん旅した自分を振り返っても、やっぱり、うん、あれで結構人生は変わったもの)

もちろん、中年になったら人生は変えられない、なんて言うつもりはないし、簡単には変えてしまえない人生と向き合ったり、背負ったりしながら、限られた条件の中でジタバタジタバタジタバタと生きる中年時代というのは、実は大変味わいぶかいものであって、この醍醐味はなんというか熟成したチーズみたいなもので、歳を重ねれば重ねるほどに良いのよ。これ、実感。
(だから、大人になるのって悪いもんじゃないのよ、マジで>若い人たちへ)

人生、ガラリとは変わらないけどさ。
ジタバタジタバタジタバタの果てに、やっぱり何かが少し変わるしね。それは信じられるしね。
ということで。
今日もジタバタジタバタジタバタジタバタ……。


プロフィール

Author:おぐにあやこ
名前■おぐにあやこ
生年■1966年 ひのえうま
仕事■07年秋まで新聞記者。仕事を辞めて渡米。11年、新聞記者に出戻り。
趣味■読書、歌、旅
目標■ちょっと背伸びして、
 疑問符を感嘆符に変える事
苦手■勧善懲悪


著書■
▼「薬(ドラッグ)がやめられない 子どもの薬物依存と家族」(青木書店)
「ベイビーパッカーでいこう 赤ん坊とザックかついでスペインの旅」(日本評論社)
「魂の声 リストカットの少女たち」(講談社)
「いいじゃない いいんだよ 大人になりたくない君へ」(共著、講談社)
「アメリカなう。」(小学館)
「アメリカの少年野球 こんなに日本と違ってた」(径書房、ミズノスポーツライター賞)
「?が!に変わるとき  新聞記者、ワクワクする」(汐文社、読書感想画中央コンクール課題図書、高校生の部)

訳書■
「自傷からの回復 隠された傷と向き合うとき」(みすず書房)

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